どんどん進化するスーパーのお惣菜、惣菜経験12年の筆者が語るおいしいお店の見極め方

小売店

みなさん、おはこんばんちわ【じっこ】です。

スーパーマーケット店員歴28年中、後半の12年ほどは惣菜部門に携わっておりました。もともと料理の知識は、ほぼゼロでしたが先輩社員やパートのお姉さまからの教えで下ごしらえや調理法など学びました。(意外と酒、しょうゆ、みりん、砂糖があればなんとかなる)(笑)

スーパーの中に居たものシリーズ第二弾として惣菜の事からお客さんの反応まで面白かった事をいくつか書いていきます。

店内製造と自社工場品(セントラルキッチン)

10年前にスーパーの揚げ物などは、タイや中国で加工したものを冷凍で輸入し、店ではフライヤーで揚げるだけの商品というものが多かったように思います。(安いのは食べたら味の違いがすぐ分かりました。)

どこまでが手づくりか?という疑問はあるでしょうが、私は「店内加工、味付け、調理」なら手づくりと謳って良いかなと思います。
今でも冷凍品を使わないとコスト面で間に合わないので、うまく利用していますが調理方法や冷凍方法の進化で味が格段に良くなっています。

冷凍品では無く、自社ブランドのお惣菜として工場を持ち下準備などの加工を一括で済ませ、配送するスーパーさんも最近は増えて来ていますね。

私が勤めていた地方スーパーは基本的に、ほぼ店内製造でした。ブラジルのとりもも肉を解凍し味付けしてから揚げに、国産とりむね肉は開いて生パン粉を付けてチキンカツに(どちらも毎日100キロ前後の仕込み)石巻港に水揚げのカレイなどもうろこを取り、頭を落として、塩を振る、野菜も切るのでとにかく包丁の使い方は上達しました(笑)

コロナ以降の変化

外食の制限があったコロナ下ではスーパーの惣菜がよく売れましたし、企業ごとに進化していったと思います。10年前からコロナ以前までの惣菜のイメージは「安い、時短、コンビニ、個人」、コロナ以降は「値ごろ、本格、スーパー、シェア」+映え、今後はSDGsも。価格的には上がっていると思います。

私自身接客が好きでしたので、会話を通じて惣菜を勧めて行った結果、コロナ以降は特に売り場でいろいろ聞かれるようになりました。

品の良い   おばあさん
品の良い   おばあさん

あなたの店のお弁当、ご飯が美味しいけれど

「お米は何を使っているのかしら?」

A・無洗米は冷めたら味が落ちたので、今は精米の宮城産ひとめぼれを炊いています。

違いのわかる   おばあさん
違いのわかる   おばあさん

「今日揚がっている

カレイのから揚げは何ガレイ?」

A・石巻港には7種類~のカレイが水揚げがありますが、今日は小ぶりですが身の厚みがあり、やわらかい目玉ガレイです。骨は食べれませんよ(^▽^;)

など、食に対する関心が高まったように感じます。また、他のお店はどうなのか分かりませんがパックに手で触れ温度を確認されるお客様が多かったのが印象です。
すいかは、ポンポン叩いてみたくなるのと同じで、無意識に触ってしまうのか?「出来立て」は需要が高いですね。

店の人に嫌がられるかも知れませんが「白身フライの魚は何?」とか、「寿司の本マグロは天然?養殖?漁場は?魚体重量は?」など質問して、笑顔で答えてもらえたらとても良いお店です、私だったらファンになってしまいそう(^◇^)

スーパーと飲食店の垣根が無くなって来ている

今やYouTube動画で寿司の勉強をして起業する方などいらっしゃいますが、長く経験を積んだシェフや職人の知識や技術は「レヴェルがちげぇんだよ」それだけでブランディングされているので強いわけです。

私が勤めていたスーパーの寿司チーフは、若い頃の修行に始まり20年以上の経歴を持つ職人でした、その人がにぎる寿司は今までのスーパーの寿司レベルを一気に跳ね上げました。



先の本マグロの質問は、この人を横で見て考え付いた事です(笑)「200kg以上でどこそこの漁場で養殖で、柵じゃなくフィーレでちょうだい」なんて言ってました。
石巻港水揚げからサバを〆たり、アナゴを自前で煮たり、目光の寿司などほぼカウンターのある寿司屋さんでした。「スーパーに金の雨を降らせていました」(レインメーカーです)

あるスーパーさんでは、イートインコーナーでランチメニュー(店内の食材を利用し)を提供できるように改装したりと、もはや飲食店です。今後、ランチとお買い物を一緒にするお客さんが増えていくのか?気になるところではあります。

私は食べる事が好きなので、今後美味しいお惣菜店など見つけたら報告していきます、よろしくね~(^O^)/


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